まずはJasperから
7/27 Jasper Wapiti Campground〜Downtown (走行距離:9.0km)
今朝はまだ雨は降っていない。デイビッドと朝6時前に起きて、キャンプグランドの周りをお散歩。本当は日の出を見ようと思ったが、山に囲まれたキャンプグランドからはなかなか朝日が拝めない。仕方なくテントに戻り身支度を整える。デイビッドはこれから別の人と待ち合わせて、ジャスパーからバンフに車で向かう予定だ。彼はバンフでいくつかの山登りをするらしく、数日はバンフ内にいるらしい。私もせっかくなので山登りをしてみたい旨伝えると、私がバンフに着いたタイミングで一緒にハイキングに行くことになった。連絡先を交換し、一旦は彼と別れ、私はダウンタウンに向かう。

キャンプグランドからダウンタウンまでは自転車で20分くらいだ。自転車に乗っていると、間も無くして予報通り雨が降ってきた。今日は Day Off。雨だしホステルを予約していたので、ホステルのロビーで、朝からブログ更新の作業を行う。ここのホステルはエドモントンでも泊まった系列店。ジャスパーの店舗は先月リニューアルされたばかりで、建物も全て新しい。まだエレベーターが工事中という理由で10%のディスカウントもしてもらえたが、やはり観光地だけあって、値段もそこそこする(国立公園内は有料キャンプグランド以外野宿も禁止されている)。とはいえ、そこまでケチって観光しないのも嫌だし、こればかりは仕方なし。

↓カナダの各地に展開しているホステル、”HI Canada” 。ジャスパー店舗のwebsiteはこちら
今日は一日引きこもりパソコン作業をして、夕食にはホステルに入る前に購入した魚で煮付けを作った。

白米を作りたかったが、余っていたのでマッシュポテトを主食に使用。
7/28 Jasper downtown〜Columbia Icefield Campground (走行距離:109.5km)
今日から3日かけて、Japser国立公園からBanff国立公園をサイクリングする予定だ。天気も良好で、この先もしばらくは安定してそうだ。宿を出ると、線路に”Rocky Mountaineer”と書かれた豪華な列車が観光客を乗せて前を通っていった。

『自転車の旅も悪くないもんね』と心の中で言いながら、いざダウンタウンを出発。間も無くして、滝のあるスポットに着いたので寄り道。アサバスカ滝(Athabasca Falls)という場所で、圧巻の迫力だった。流れが強すぎて沐浴には向いてなさそうだけど。


終盤に長くて傾斜のきつい坂が待ち受けていた。坂の途中で別の滝があったが、あまりにも坂が急で、その滝ポイントは道路から眺めるので精一杯だった。やっとの思いで坂を登りきると、またしても観光スポットが。グレイシャースカイウォーク(Colombia Icefield Skywalk)という場所で床が全てガラスになっており、谷底を覗ける場所だ。そんな光景を横目に今度は長い下り坂を降っていく。

すると氷河が見えてきた。アラスカでも見ていたが、巨大な氷の塊は圧倒的な迫力だ。周辺は真夏で天気もカンカン照りなのに冷たい空気が流れている。

氷の上にも行けるが、坂道の疲れでそこまでは行かなかった。
このコロンビアアイスフィールド(Colombia Icefield)には道を挟んで氷河の反対側に立派な施設もあり、そこで休憩してから、今日のキャンプグランドに向かった。


アジアテイストが恋しくなるのよね。
Banff突入!
7/29 Columbia Icefield Campground〜Mosquito Creek Campground (走行距離:108.7km)
今朝はやはり冷え込むが、太陽光が差し、徐々に体も温まる。オートミールを食べてからいざ出発。今日も終盤に坂が待っているが、昨日ほどではないし、基本的には川沿いを進むため大体は平らな道だ。ルンルン気分でスタートすると30kmほど進んだところにガソリンスタンドやレストラン、お土産店が入る立派な建物が見えてきた。お昼休憩をしているとやたらと日本語が聞こえてくる。

『ここまで来ると人もたくさんいるし、やはり観光地だけあって日本人も多いな』そんなことを内心、感じながらリラックス。休憩終了後、サイクリング再開しようとすると、イカしたマウンテンバイクに乗ったお兄ちゃんが現れた。ついつい話しかけてみると、アメリカのコロラドの方から来ているようだ。ダートロードが好きらしく、装備も私の自転車とは全然違う。

今日の難所の坂は、昨日ほど傾斜はきつくないが、長い長い。汗だくになってただただ登った。ちょうどてっぺん辺りに、ペイト湖(Peyto Lake)というビュースポットへ向かう道がある。沢山の車がそっちの方向に向かっているが、道の先にはさらに坂。『う〜〜〜ん、辛い。。けどここまで来たら行くしかない!』と意気込み、寄り道することにした。傾斜はさらにきつかったが、行った甲斐があった。恐らく車で来ている他の観光客とは断然感動の大きさが違っただろう。

さらに進むと、クロウフット氷河(Crowfoot Glacier)というポイントもあるので写真を撮る。実は25年前に家族とこの国立公園には訪れており、同じアングルで写真を撮ってみた。他にも懐かしい写真が親から送られてきたので同じスポットでいくつか写真を撮ってみた。


↓インスタグラムにいくつか25年前の写真比較を載せてみた。
坂道を下り、目的地付近を走っていると、車から身を乗り出してこちらに大きく手を振ってくる女性の姿が見えた。良くみると、ジャスパーで泊まったホステルで働く、日本人の女の子のミカちゃんだ。今日は休みらしく他の日本人の友達と国立公園内でハイキングをしていたらしい。今晩はたまたま私が泊まるキャンプグランドのすぐ横にあるホステルにステイするみたいだ。
キャンプグランドに着くと、すでにキャンプサイトは全て埋まっていた。立ち往生していると、他の自転車乗り達は所定のキャンプサイト以外の広場にテントを設置している。話しかけてみると彼らも場所が確保できなく、仕方なくそこにキャンプしているとのことだったため、お隣にお邪魔させてもらった。

流石にこの時間に自転車で別のキャンプグランドに行けとは言えなかったのだろうか。

北上してきたらしく、ジャスパーがゴールのようだ。
食事を終わらせると、隣のホステルに泊まっているミカちゃんの所に遊びに行った。ミカちゃんの他にもマユミさん、メグミさんがおり、夕食はたっぷり食べていたが、更に大量のスパゲッティをご馳走してもらった。皆、ワーキングホリデーでカナダに来ているようだ。しかもマユミさんのお子さんも、私が自転車旅の影響を受けた、『石田ゆうすけさんの本』を読んでヨーロッパを8ヶ月チャリ旅していたらしい。影響を受けた自分は単純だと思っていたけど、自分だけではないみたい笑 話は盛り上がり、ついつい夜中まで話してしまった。その後、皆が寝静まった真っ暗の中、1人テントへ戻ったのだが、上を見上げると満天の星空が広がっていた。永遠に広がるその輝きはそれはそれは、とても美しく、この大自然を独り占めしている気がして非常に良い気分だった。
7/30 Mosquito Creek Campground〜HI Banff Alpine Centre(走行距離:105.9km)
昨日仲良くなったスペイン人サイクリストの他に後から来たカリフォルニア在住のサイクリスト、マットも同じスペースにキャンプしていた。我々は朝支度を整え、スペイングループはジャスパー方向へ、私とマットはバンフ方向に向かってサイクリングをスタートした。マットはプリンスジョージからここら一帯の国立公園内を自転車で回っているらしい。

今日の道は下り坂ばかりで、あっという間にレイク・ルイース(Lake Louise)の街に到着。街でマットと休憩するも、私だけ実際の湖に向かうことになった(その間マットは街で休憩)。街から湖に行くのも坂道がかなりきついのだが、25年前に訪れていた場所をどうしても見てみたく、頑張って登った。湖周辺はたくさんの人がいたが、人気スポットだけあって、景色はやはり綺麗。満足した後は、来た道を一気に下り降りる。

マットとサイクリングを再開。今日の道は下り坂メインだし、車通りも少ない場所を選んだこともあり、とても気持ち良い。しかし途中でサイクリンググローブが無いことに気づく私。マットには先に行ってもらい、来た道を戻って探すがどこにも見つからなかった。5年愛用していたサイクリンググローブであったため、ちょっと無くしたのはショックだった。レイクルイースへの坂道寄り道や、グローブ探しで余計に30km近く多くサイクリングしてしまったが、今日は良いサイクリングができた。今日はジャスパーで知り合ったデイビッドが泊まっているホステルにステイし、明日一緒に山登りをする予定だった。デイビッドとホステルのキッチンで夕食を共にし、明日に備えて就寝。

今日はアサヒビールを街で見つけたのでロング缶2缶飲んでしまった。
彼はいつも良い笑顔をしてるw
↓バンフでもHI Canadaに泊まった。

コメント