金鉱の街

アメリカ

ディロン好きだけど。。

8/17 Dillon〜Ennis (走行距離:120.1km)

 7時の目覚ましで起床。ダンもこの頃既に目を覚ましていた。居心地のいいキャビンでお湯を沸かしてお茶。ゆっくりダンと話しながら荷造りした。彼は今日ヒッチハイクで山道にに戻るらしい。急ぎではないようで、街で洗濯物などを済ませてから出発するとのことなので、別れを告げて先にキャビンをでた。

ダンと撮影。
居心地のいいキャビンともお別れ。

 朝食にメキシカンを食べようと思ったが、店に入ると「ごめん。今日休みなんだ」とオーナーが一言。めちゃくちゃ楽しみにしてたのに残念。仕方なくスーパーで買い物し、マクドナルドで安い朝食を済ませる。

ついでに昨日のブログの修正。

 しばらく漕ぐと、地図上に2パターンのコースが表示される。1つは遠回りだが、舗装路。もう1つは近道で車も少ないがグラベル。迷って行ったり来たりしたが結局グラベルを選択。しかし、グラベルの砂利が荒い荒い。石が多すぎるグラベルはタイヤが沈んでバランスが取りづらい上に、タイヤが空回りして前に進まないのだ。『失敗したかなー?』と思いながら1時間くらい漕いでると、割としっかりした走りやすいグラベルが出てきた。『良かった』と思うも、やはり舗装路の方が好ましい。さらにグラベルを進み、近道する手もあったが途中でリタイアして舗装路に出た。

意外に石が深い。
舗装路に出た瞬間。走りやすさがやっぱり断然違うよね。

 するとそこにちょうど、アドベンチャーサイクリングアソシエーションのスタッフがモンタナ州で一番と推していた、醸造所があるではないか。うーん、お金使いたくないけど、あんなに勧めてくれたし、目の前にその店がある。これは飲むしかない。喉も渇いていたので店に入り、まずはサンプルを沢山いただく。その後1杯オーダーして、すぐに飲み干した。

Ruby Valley Brew という醸造所だ!美味しかった。

 そこからさらに進むと、Nevada CityとVirginia Cityという隣接した2つの小さな村が現れた。ここは1863年に、金鉱山が見つかり、栄えた街だ。今も当時の建物などが残り、観光地になっている。

ふむふむ。
皆、古い木造の建物だ。
現在は古い建物を利用し、
博物館やお土産屋さん、レストランが立ち並ぶ。

 ヴァージニアシティからはしばらくは上り坂。この坂の情報は事前調査した内容と異なり、ついでに結構長い。とりあえず登り切って一気に下まで下ると、今日の目的地であるエニスにたどり着いた。あまりお腹も空いてなかったが、スーパーで格安バーガーとスープを飲み、キャンプできる場所を探した。

今日の夕食は手抜き。

 なかなか見つからず、スーパーの裏にでも寝ようかと、その様子をSNSで発信してみた。するとなんと先日会ったサイクリストから「”Willie’s Distillery”というウイスキー屋の裏庭に無料でテント張らせてもらえるよ!」と連絡がくるではないか!意外にSNSの力ってすごいんだなと感じながら向かうと、バーのお姉ちゃんが、「サイクリストねー!裏にテント張っていいよー」と何も聞かずともすぐに言ってくれた。いろんなサイクリストが利用しているらしい。裏手に行くと、フランスから来ている別のサイクリストもいた。今日もなんとか寝る場所確保完了!

庭のベンチに座ってると鹿が現れた。人馴れしていて近付いても逃げない。

8/18 Ennis〜Island Park (走行距離:103.2km)

 夏ではあるが、朝はやはり寒い。太陽が出るまで寝袋にこもっていた。昨晩、フランス人のサイクリストが映画館から帰って来る前に寝てしまっていたが、起きるとすぐ近くに彼もいた。彼も起きているようで寝袋の中からストーブをつけて、お湯を沸かしている。幸い、太陽光が差す広い場所だったので割とすぐ暖かくなり、濡れたテントも乾かすことができた。

朝日が降り注ぐ。

 テントを乾かしている間に、近くのスーパーに行って、朝飯、今日の昼飯、そして明日の食料を調達。裏庭に戻ってベンチに座って食事。

フランス人の彼はパタゴニアや日本もサイクリングしたことあるらしい。
自転車にバックパックをくくりつけるだけのシンプルなスタイル。テントも持ってないらしい笑

 彼は逆方向に行くので、彼が出発するのを見送り、すぐに私も出発した。

庭を借りたウィスキー醸造所。
すぐ隣に一般開放されてる公園があり、そこのトイレで用を足してから出発。

 しかし進み始めると、向かい風。昨日は北風が吹いていたから、追い風になるだろうと思っていたが、真逆に風が吹いてるではないか。いつもより時間はかかりそうだが、ユックリ着実に進んだ。

この付近はフライフィッシングが有名らしい。
3時間くらい漕いでから昼休み。ガードレール横で昼食。

 いやー、それにしても景色が変わらない。向かい風だし、なんともなー。まあ退屈な道でも、蚊やホースフライがほとんどいないのはありがたいこと。おそらくここら一帯は乾燥していて蚊が繁殖しにくいのだろう。

 一方で、道路にバッタは沢山いる。自転車で近くを通るとピチピチ跳ねて足に当たるのが意外に痛いが、蚊やホースフライに噛まれるよりマシだ。たまに道路上にバッタが群がっている姿が見られ、それがまるで井戸端会議をしているようだ。なんとも可愛らしいな、と思ってよーく見てみると別のバッタの死骸をむさぼるバッタの集団。いや、これはまさに地獄絵図。

たまに見るこうした家は何を生活の糧にしてるのか毎回気になってしまう。
後半、モンタナを出て、アイダホに入る。
カナダでもそうだったが、毎回道路の質が州を跨ぐごとに変わる。

 バッタの姿を見ながら進むとアイダホ州に入った。州を跨いでも特別何かが変わることもなく、ただただ向かい風。出発地点から目的地までは100キロ程なのに、やたらと時間がかかってる。。今日の道沿いにはガソリンスタンドも何もなかったが、目的地近くにポツンと1つ、ガソリンスタンドを発見。最近太ってきており、炭酸は控えていたのだが、じりじりと日差しが強くものすごく暑かったため、ここでソーダを買ってしまった。(一応ダイエットコーラを選択)

 レジに行くと、表示されてた値段に税金が加算。「あれっ」と思ったが、そういえばここはアイダホ。モンタナ州は消費税が0であるため、表示値と変わらなかったのだ。意味の分からぬところでケチになる私は、『ちぇっ』と思ったが、ガソリンスタンドのおじちゃんが、レジ横の商品棚から「ポン」とシナモンバンを出してきた。「カロリー消費してるだろ」と言ってサービスしてくれた。

ベンチでシナモンバンとダイエットコーラタイム。
おじさんありがとう。

 シナモンバンの半分は夕食後のデザートに残し、今日のホームステイ先に進む。ガソリンスタンドから30分もしないで着いた。

何もないところに数件の民家が見えた。
この中に今回のステイ先が。

 今日のステイ場所はどうやらホストの所有物の倉庫のような場所らしく、本人はここにはいない。そのため、鍵のありかをメールで教えてもらい、中に入った。少し奥まったところにあったが、自転車マークの看板がたてられていたため、すぐに分かった。

パニアバッグがついた自転車の看板。
ここが今日の寝床。(倉庫)

 中に入ると、なんと2階建てで、シャワーに洗濯機、ベッドにテレビにソファに、全て完備されていた。置いてある食料も自由に食べていいと伝えられていたので、夕食を作り、飲み物などをいただいた。

中はまるで秘密基地。こんな倉庫が将来欲しい。
今日の夕食はアジア風野菜炒め。前回ホームステイ先でもらった
ニンニクを沢山入れたから元気になりそうだ。

食後はゆっくりして、ソファで就寝。

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