チャリダー、ショッピングをする。

アメリカ

今日は楽勝

8/13 Missoula〜Hamilton (走行距離:91.8km)

 オフも終わってサイクリング再開日だ。昨日と同じく、オートミールをおばあちゃんからご馳走になる。コーヒー飲みながら少しばかりゆっくりして、最後に記念撮影。おばあちゃんもレラも可愛いくて離れるのが寂しい。

良いステイが出来た。ありがとう!

 家を去り、昨日訪れたAdventure Cycling Associationにもう一度向かう。何故かというと、フル装備した自転車の重さを測ってくれるサービスがあるのだ。昨日行った時は荷物も積んでなかったため、町を去る前にどうしても測っておきたかった。向かうと他のサイクリスト達が荷物を測っている。

↓Adventure Cycling Associationの公式ページ

Discover What Awaits | Adventure Cycling Association
Adventure is out there. Find the adventure in your life with our inspiration, resources, and experiences. A bicycle is simply the mechanism to get there.

↓Adventure Cycling Associationのウィキペディア

Adventure Cycling Association - Wikipedia

「91ポンド!」

「68ポンド!」

「89ポンド!」

 どんどんみんなの自転車の重さが言い渡される。最後に私の番が来た。測ってみるとスタッフが「何ポンドだと思う?」と聞いてきた。ユーコンにいた時は1週間分の食料や水、何故か沢山の本を持っていたが、今は食料も水も積んでないし、本も数冊処分した。予備タイヤなども使用したし軽くなってるはず。だが同時にパソコン等も持ち歩いてるため、とりあえず、「100ポンド?」と聞いてみると、

 「121ポンド(55kg)!なかなか重いね!」と言われた。『やっぱ荷物多いんかな?』と内心思いつつも逆に『よくこれだけの重さでカナダの山進んできたわ』と少し自信にもなった。

自転車重さ測定中
重さ的に2人乗りしてる感じでだろうか?
恐らくカナダにいた頃は70kgくらいはあったでしょう。

 最後にお土産と安全のために、アドベンチャーサイクリングアソシエーションのマークがついた、反射板を購入。

これで安心。と思いきや、この後反射板がタイヤに巻き込まれ、
クリップが壊れ、油で汚れてしまった。せっかく買ったから修理せねば。

 なんだかんだでお昼近くになってしまったため、スーパーの惣菜コーナーでクラムチャウダーとベーグル購入。その場で早めのお昼にした。 

クラムチャウダーは好物の1つ。久々に食べた。

 ようやく町を背に出発。今日の目的地はハミルトン。距離はそんなにないし、目的地までは自転車道を走れるし、道も基本的には平だから楽勝だ。

自転車専用道。
ここら一帯が、バイクフレンドリーなのがよく分かる。

 出発は遅かったが割りとすぐに目的地の街に着いた。今日もWarm Showersでホームステイ先を見つけており、事前にホストに告げていた時刻より到着が少し早かったため、マックでコーヒー休憩。1ドルでコーヒー飲めるし、ネットも使えるからマックはこの旅で大活躍だ。

Warm Showersとはサイクリスト向けのサイト。別記事参照

https://samuraieddy.com/アラス蚊#toc3

↓Warm Showersのサイト

Warmshowers - a Global Community of Touring Cyclists
Join Warmshowers, a global community of cycle tourists. Tour. Host. Support.
モンタナは割とカジノをよく見る。

 時間になったので、家に向かうと笑顔でペギーが迎えてくれた。彼女はロー・スクールに通うため東海岸からこの地に来て、今の旦那さんであるウォーレンと出会い、ここに定住したらしい。モンタナ大学に勤めていたが退職し、今はゆっくりとした時間を楽しんでるようだ。シャワーを浴びて、ビールをいただきながら料理の手伝いをした。

本日のメニューは豆腐と野菜の
アジアテイストな炒め物。ご飯もガッツリ。

 ウォーレンはこの時まだ家に帰ってきていなかったため、2人で食事をしていると、ちょうど食べ終わったくらいの時間に彼も帰ってきた。ウォーレンは地元がこちらで、農家の出身らしい。野菜も沢山作っているようだ。ペギーは大学で先生をしていたこともあり、交換留学生の受け入れや、インターナショナルの学生との交流経験が沢山あり、文化の違いについて色々楽しく会話した。会話してる間にデザートのアイスクリームを3杯も食べてしまったが、「いっぱいカロリー消費してるからいいのよ」と優しく言ってくれた。

 しばらくゆっくりした後、「明日の朝ごはんワッフルにするから!ウォーレンよろしくね!」とペギーが言った。ウォーレンの手作りワッフルは美味しいらしく、彼は明日のために支度を始めた。地下室で小麦を臼で弾き、イースト菌を混ぜて生地の下ごしらえ。明日が楽しみだ。

一から作るウォーレン。

 工程を覗いたあと、夜も遅かったのでベッドに入った。部屋も綺麗でベッドも気持ち良かった。

本日のお部屋。ベッド最高!

今日から大苦戦

8/14 Hamilton〜May Creek Campground (走行距離:93.6km)

 7時頃に起床。リビングに行くとウォーレンがワッフルの準備をしている。生地もイースト菌でしっかり膨れているようだ。間も無くしてペギーも起きてきて、3人で朝食。不純物なしの本物のメープルシロップやヨーグルト、ホームメイドのジャムでいただく。

5枚もワッフル食べてしまった。とても美味しかった!

みんなで写真を撮り、さらに彼らが作ったインゲンや、ニンニクなど野菜を沢山いただいた!

めちゃくちゃ明るくフレンドリーなお二人と。

 10時前に出発。少し遅めの出発だがなんとかなるだろう。今日はウィズダムという街に行きたいところだが、山道が待っているようだ。しばらくは平らな道が続くためいつも通りスタスタ漕いでいると前方からチャリダーが向かってくる。話しかけるとイングランドから来ており、バージニア州からここまで来たようだ。どうやらアドベンチャーサイクリングアソシエーションが作ったマップにそってコースを進んでいるみたい。

イングランドの英語ってカッコいいよね。

 そこからしばらくすると、坂道が始まった。傾斜はとてつもなく急なわけではないが、グネグネ曲がるし、長い長い。汗だくになりながら進んでいると途中、トラックが横転して通行止になっているではないか。

タイヤがこちらを向いている。

 クレーンでこれから吊り上げるらしく、一時通行止だ。ある意味良い休憩。他の車も長蛇の列を作っていたが、30分もすると通行止が解除された。やっとやっと頂上に着き、休憩エリアで水の補給。

カナダと違って立派な休憩エリアだった。
水やトイレ、ピクニックテーブル数台、雨よけの建屋も完備。

 アイダホ方面と、モンタナ方面に分かれる道があり、モンタナ方面に進むと、久々の下り坂。この道は車通りも少なくて良い。とはいえ、時間はもう6時近くになっており、着きたかったウィズダムに行けるか行けないか。。ウィズダムから手前25kmほどのところに静かなキャンプグランドを発見したので、疲れ果てていたし、今日はここにステイすることにした。

とても静かなキャンプグランド。ここ最近ホームステイが多かったから久々のキャンプだ。
カナダと違って安いし、水道(飲料水)も完備。
もらった野菜とレトルトのインドカレーで晩飯作成。激ウマ!

 テントに横になると一瞬にして眠りにつくのだった。

8/15 May Creek Campground〜Dillon (走行距離:145.8km)

 昼間はとてつもなく暑く、厳しい日差しがサンサンと降り注ぐのだが、テントから起きると8月半ばとはいえ山の中だから寒い。白い息を吐きながらコーヒーを作ろうとストーブを取り出すも、火がつかない。ストーブ壊れた説!?仕方ないのでパンとナッツだけ食べて、テントをしまい、いざ出発。昨日目的地に着かなかったこともあり、早めに行動開始した。

テントから朝日が見える

 早朝走っていると、2組のサイクリストカップルにあった。やはり彼らもアドベンチャーサイクリングアソシエーションが作ったコースを辿ってきているらしい。「今日はどこに行くの?」と聞かれたので「少し遠いけどディランという町に行くつもりだよ!」と答えると、「ここからだと2つ山を越えなきゃだね。でもあそこの町にはサイクリスト向けの無料のホステルがあるし、美味しいタコス屋さんがあるよ!しかもパタゴニアのアウトレットがあってさらにセールもやってるからめちゃくちゃ安く手に入るよ!」と色々情報を教えてくれた。1時間半ほど走ると昨日着いていたかった、ウィズダムに到着。オレンジジュースとりんご1つ購入。目的地はまだまだなのでまたすぐに漕ぎ出した。ここからは山から牧草地帯になり、またつまらない光景がしばらく続く。

 ジャクソンという小さな村を通過したがそこにはサイクリスト向けのキャンプサイトがあった。ロッジと郵便局とカフェが1つずつあるような小さな街なのに、サイクリストフレンドリーだな、と思いながら先を急ぐ。

奥の看板には「サイクリストキャンプサイト」の文字が。

 ジャクソンを出ると1つ目の坂道が出てきた。昨日に比べればなんてことないが、坂道は坂道。足はそれなりにパンパン。

標高2,556m。割と高い。

 登り終えて下っているとまた別のサイクリストが。彼も例のコースを辿っているみたいだ。とても印象的だったのは、犬を連れていること。思わず写真を撮らせてもらった。

後ろのベビーカー的なのに犬を乗せて走ってた。
私も犬と旅したい。。

 2つ目の坂も無事登り終え、あまり遅くならない時間に目的地に着くことができた。

てっぺんから撮影。写真じゃ分かりづらいが
山に隠れてずっと下まで道が続いている。
ディロン到着!

 街に着くなりコンビニでトイレを借りて、汗を拭い、大好きなパタゴニアに向かった。店内は商品を買い漁る人で群れていたが、商品自体はまだまだ豊富にあるし、アウトレット価格から50%オフだ!なんと安い。(自分が日本で買った商品も沢山あり、半額以下の値段。。悔しい。。)日本にいたら沢山買っているところだが、荷物になるので使えそうなものだけ購入。

しかもイベントでビールとピザを無料でもらった!ラッキー!

 夜はサイクリストから聞いていたタコス屋に行ってブリートーを購入。本当は自炊したかったがストーブ壊れていると何もできない。

こちらもボリューム満点で美味しかった。
値段も安い。

 そこから例の無料のサイクリスト向けホステルに向かった。パタゴニアスタッフもホステルのことを知っており、私がそこへ行く旨伝えると建屋に入る暗証番号を教えてくたのですんなり中に入ることができた。

屋根に自転車が付いているため、すぐにわかる。
中はとても綺麗で、シャワーにトイレ、
湯沸かし器に無料の水やお茶も用意されている。

 どうやらこの施設、去年作られたらしく、自転車好きな方がボランティアで非営利目的で作ったようだ。寄付金などで成り立っているようで、サイクリストにとってはとてもありがたい。今日は他のお客もいないようなので、1人でゆっくり過ごす事ができた。

8/16 Dillon街中 (走行距離:6.3km)

 屋根の下で快適に眠り、昨日の疲れもしっかりとれた。しかし昨日の晩に今後のプランを立てようとルートや、ステイ先を調べていると、この先はキャンプか、出来たとしても町外れでホームステイになりそうだ。しかも残り数日で着くイエローストーン国立公園付近は観光価格で、キャンプでも割と高い料金を払わないといけなさそうだ。まだ前回の休息日から数えて3日間しか走っていなかったが、ブログの更新作業が捗っていなかったし、物価の高い場所で休息日を作るか、無料でステイできるこの場所でもう一泊するか、悩みどころだった。悩んだ挙句、結局ストーブも修理したかったし、無料のこの地で延泊することにした。

昨日は買い物してしまったし、節約のため
今朝は余り物のブロッコリーを茹でて朝食に。
部屋に飾られている非営利団体を示す証書。

 部屋の利用者向けに記載されたガイダンス通り、綺麗に掃除し、部屋でブログ記事を作成。ストーブの修理方法についてもネットで調べて無事修理することができた。その後は一度荷物をまとめ、昨日行ったタコス屋に昼食のため向かった。値段も安いし、ボリュームもしっかりしており何より美味しい。

今日は別の種類のブリトーをオーダー。

 場所をマクドナルドに移し、作成したブログ記事と写真をパソコンで編集していく。途中、またしても先週行ったラジオ番組への出演依頼があったので、電話でインタビューに答える。

↓ラジオ番組はこちら

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 その他、メールや色々諸手続きを終わらせ、ようやく溜まっていたことを一通り済ますことができた。全て完了した頃にはすでに夕方の5時近くであったが、特にやることもないので、引き続き今後のルート調査や、数日先のホームステイ依頼などを行った。帰りにスーパーに立ち寄り、買い出しを済ませ、またしてもメキシカンを夕食に食べ、例のホステルに戻った。

 するとオーストラリア出身のダンがいた。彼はアメリカのトレイルをひたすら歩いているようで、かれこれ1ヶ月半山道を歩き続けているらしい。食料がなくなっては、ヒッチハイキングなどで街に戻り、また山道に戻る。この生活を4ヶ月半続けるらしい。しかもオーストラリアではシドニーのパタゴニアで働いており、サーフィンもいろんなところでするらしい。話が合いそうだ。夜は互いの旅の話をじっくり語りながら過ごすのであった。

彼のフィルムカメラで一緒に撮影。

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