次のスーパーまでは381km
7/14 Fort Nelson〜Prophet River(走行距離:100.1km)
8時からスーパーが開くとのことだったので、その時間に合わせて起床。昨日買った卵と大量のトーストを食べ、パトリック家族に見送られながら8時半頃に出発。近くのスーパーで4日分の大量の食材を購入。トーヴァと2人でバッグに対して、ありえない量の食料を思考錯誤しながらパッキングし、準備が整い次第スーパーを出る。
街を出てると長い下り坂があり、橋を渡ると今度はきつい坂道。しかしここを超えるとひたすら景色の変わらないまっすぐな道を進むだけ。
今までは野生動物見たり、景色を楽しむことができたが、今回はそれが全くない。坂道があまりないから良いが、「つまらないね」と話しながらずっと進んだ。
今日の目的地付近のプロフィットリバーに着くと事前に調査済みのB&Bが。中国人の方が経営しており、水を補給させてもらい、ヨーグルトももらった。とても綺麗な建物だったが、こんなカナダの森の中にも中国語があるのはなんだか違和感を感じがした。
水補給後は近くの橋でキャンプ。川の色は茶色で少し臭かったが、パパッと水浴びして夕食の支度。今日は熊が出なそうな場所であったが、前回のことも考え、念のためテント周辺を歩き小便してマーキング。(ネイティブ・アメリカンの人たちは人間の匂いを残すことで熊よけしていたと聞いたので。)
7/15 Prophet River〜Sikanni Chief(走行距離:97.6km)
今朝は谷にステイしていたが、太陽も出て気持ちい朝だ。久々に朝食に野菜たっぷりのラーメンを食べた。
始めは太陽が出ていて気持ちよかったのだが、次第に雲行きが怪しくなってきた。しかも今日は短期間の間にやたらと多くの熊を見る。お昼の時間にするかしないか考え中の時に雨が降り始めた。
「ランチ食べれないねー」と話していると、意外にすぐ雨が弱くなった。空き地は見つからなかったが、雨の弱いその隙にサクッとランチを済ませた。
ランチが済むとまたしても雨。しかも今度は雷も鳴っている。体が冷えたところで途中にあるロッジに駆け込み、コーヒー休憩。ロッジ横にあるキャンプグランドに泊まろうと思ったが、マップを確認してるともう20キロ進んだところにより良さそうなキャンプサイトが。話し合った結果時間にもまだ余裕があるため、そちらにステイすることにした。
ロッジから5キロくらい進んだ頃だろうか、前方から蛍光色に包まれたチャリダーが現れた。彼は5月からアリゾナから北上しているらしい。それぞれが通過した場所の情報交換含め、その場で色々と立ち話をした。どうやら、我々の向かおうとしてるキャンプグランドは屋根のある場所にテントをセットでき、スタッフも親切らしい。
終盤雨でさらにビシャビシャになったが、最後の力を振り絞ってようやくゴール
またキャンプグランドにいた、ドイツ人夫婦が声をかけてくれて、ビールを頂くことに。彼らの息子もアルゼンチンのウシュアイア(最南端)からアラスカのプルトベイ(最北端)まで自転車で旅をしたらしい。彼ら自身はリタイアしたので、車をカナダで買って毎年カナダでの旅を楽しんでいるようだ。キャンプグランドは有料だけど、毎回良い出会いと、何かしらの飲食物がもらえるからありがたい。今日は熊を8頭見かけたが、ここなら安心して寝れる。おやすみなさい。
7/16 Sikanni Chief〜Inga Lake Campground(走行距離:117.1km)
屋根と机のあるところでのキャンプは快適だ。テントも濡れてないし、準備も簡単にできる。昨日ビールをご馳走になったドイツ人ご夫婦と出発前に写真撮影をしてから今日が始まった。
初っ端から傾斜がなかなか激しい坂を登り、5kmの間に300mも高度を上げた。しかもその後もいつも通りのアップダウンの繰り返し。およそ40kmほど進むと、”Bufflo In”と書かれたロッジが。
先日会ったアリゾナ出身のサイクリストの話だと、値段はまぁまぁだが食事の量はなかなか多いと聞いていた。そこでとりあえず中に入ってみると、まだ11時なのになんだか急にお腹が空いてきた。トーヴァと目を合わせると、彼も同じことを考えてるらしい。早めではあったがメニューをもらいランチをすることに。
久々にレストランで食事をした気がする。洋風のビッグな朝ごはんは大好きだ。しかも食事中はちょうど雨が降っていたのでナイスタイミングだった。食事を済ませ、外に出ると小雨が降っていたが間も無く晴れ、晴天へと変わった。満腹になってサイクリングを開始すると次の街wonowoが。この町の名前の由来は、アラスカハイウェイの101マイル地点にあるので、” One O One(101)” が “Wonowon”というスペルで名付けられたらしい。ここから携帯の電波も入ると聞いていたので、街もそこそこしっかりしてるのかと思いきや、ガソリンスタンドしかない。しかも、道路は工事中で、トラックと埃まみれ。
水も止まってるから無料で補給できず、仕方なく高い水を購入。あまり居心地が良くない街だったのですぐに出発した。ここから20キロ程のところに、無料キャンプサイトがあるようだったので、残りの力を振り絞って向かうも、トラックの通りが本当にすごいこと。おまけに路肩も狭くなり馬鹿でかいトラックが自分のスレスレを通っていく。「車が少ないユーコンが少し恋しいね」とトーヴァと話しながら、サイクリングしたのだった。
グラベルロードの先にあるキャンプグランドに着くと疲れで何もする気が起きなかった。ダラダラしつつもやっとの思いでテントをセットしようとすると、『ボキっ』と音がする。以前応急処置したテントポールが完全に折れていた。テープもなかったけど、とりあえず更に別の応急処置を施し、なんとかテント設営完了。ようやく一休みできそうだ。
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