いざ文明社会へ

カナダ

Warm Showers大活躍

7/17 Inga Lake Campground〜Fort St John(走行距離:76.7km)

 昨日沢山距離を稼いだこともあり、今日の目的地のフォート・セイント・ジョンまでは約75キロほどだ。余裕があるのでゆっくり出発し、30kmほど先のロッジでいつも通りの休憩タイム。

ロッジ前にコカコーラのトラックが止まっていたのでついトーヴァが、
「ここではフレッシュなコーラが飲めるね」と言っていた。

 しかし、この日も昨日と同様、雲行きが怪しく、外でのランチが好ましくなかったので、11時と、少し早い時間ではあったがロッジでランチをすることに。(食べ物という誘惑に負けただけなのだが。。)

美味しいとはいえ、やはりレストラン。朝食メニューで1500円はなかなかよね。
都市に近づくにつれて車通りも激しくなる。とてつもなく大きなトラックが100km以上のスピードでバンバン通り過ぎてく。
漕ぎ続けると、車線が増え、遠くに拓けた土地が見え始めた。

 ホワイトホースよりは人口は少ないが、それに匹敵するほどの町、Fort St Johnだ。街に着くと、すかさずマクドナルドへ。トーヴァとしばらく時間を潰し、壊れたテントポールの修理するためダクトテープを買いにアウトドアショップ等の店をブラブラ。目的地になんでもいいからお店があるってのは便利なものだ。6時頃にトーヴァが事前にコンタクトを取っていたWarm Showersのホストの家に向かった。

Warm Showersとはサイクリスト向けのサイト。別記事参照

https://samuraieddy.com/アラス蚊#toc3

↓Warm Showersのサイト

Warmshowers - a Global Community of Touring Cyclists
Join Warmshowers, a global community of cycle tourists. Tour. Host. Support.

 綺麗な家に着くなり、ホストのジェイソンは笑顔で迎え入れてくれた。彼もサイクリングをいろいろしてきた経験があり、南米や、ヨーロッパ、そして日本の九州・四国もサイクリングした経験があった。話を聞いていると、私が知らないようなところも結構行っていて驚いた。やはり自転車旅だからこそ、こういったコアな場所にも行けるんだな、と改めて思った。たらふく料理もご馳走になり、デザートのアイスまで沢山いただいてしまった。

食後はそれぞれ旅の話を語り合い、楽しい時間を過ごすことができた。
自転車で転んで肩を怪我していたにも関わらず、料理してくれた優しいJason。
エビと野菜たっぷりのパスタとデザートにはアイスとチョコレート。

7/18 Fort St John〜Dawson Creek(走行距離:86.1km)

 トーヴァは寝室で、私はジェイソンが貸してくれた極上のマットレスをリビングに敷いて寝ていた。朝6時くらいにトイレに行きたくなってリビング横にあるトイレに入る。お下品な話なのだが、最近食べる量が多く、朝一は小さい方でなく、大きい方がしたくなって目覚めるのだ。用を足して水を流そうとするが、水圧がなかなか弱い。物体は流れていったが、トイレットペーパーを使いすぎたのか、ペーパーだけうまく流れていかない。何度かトライして流そうとしていると、どんど水かさが増していく。。。そして。。。

『ビシャビシャビシャッ』

やってしまった。。。便座から水が溢れ出てきてしまった。綺麗に掃除されているトイレが ぁぁぁ。。。仕方なく詰まったトイレに腕を突っ込み、あふれた水を綺麗に後始末。みんなが起きている時でなくてよかった。

掃除が終わって間も無く、ジェイソンが起きてきた。彼は怪我した肩を診てもらうため病院に行くみたいだ。「なんでも好きに食べていいし、ゆっくりしていって」と言って彼は出かけていった。トーヴァも間も無く起きてきたので、ゆっくりしてから出発した。

手前がジェイソンの素敵な家。

 本日の目的地は、アラスカハイウェイのスタートポイントでもある、ドーソンクリークだ。この町もかなり大きいし、ハイウェイのスタートポイントでもあるから、ある意味旅の一区切りだ。スタートして割とすぐの地点で傾斜のきつい坂が。今日はこれさ超えてしまえばあとは比較的スイスイ進みそうだ。

10%はなかなはなかなかきつい。
街は比較的川の近く(高度の低いところ)にあることが多いため、
街を出ると大体上り坂でスタートする。
坂を越えると山はなくなり、拓けた土地が続き、牧場も沢山。

 アルバータ州に近づくにつれてどんどん平らな道になっていくが、景色的にはあまり面白くない。昨日ビジターセンターで、メインストリートから少し外れるが、車通りも少なく、歴史のある橋を通れるルートを聞いていたので、トーヴァと寄り道することに。

Old Alaska Highwayへ。

 確かに車もほとんど通らず、ノンストレスだ。そして橋に着くと、意外に観光客が多くびっくりした。遠くから見た感じはいたって普通の橋に見えたのだが、近くで見ると全て木造ではないか。1942年に作られたらしく、当時これだけ巨大な橋を作るのはどれだけ大変なことであったろうか。

今だに車も通る現役の橋である。
路面も全て木造。

 しばし景色を楽しみ、メインストリートに戻った。お昼頃になると小雨が降ってきたので、携帯で屋根がありそうなところを確認してみると、すぐ近くにガソリンスタンドがあるではないか。無くても問題はないがインターネットが使えるってのはチョットしたことでも便利だな。

よだれダラダラで我々のランチを見守るワンちゃん。
可愛いけど、大切な食料だからあげられませんでした。
ごめんね。。

 しっかり休憩し、雨も止んだところでサイクリングスタート。2時間くらい漕いだところで、目的地の町に到着。そしてアラスカハイウェイ0スタートポイントへ直で向かい、トーヴァと記念撮影。アラスカのフェアバンクスから1,523Miles (2,451km)。まだまだ先は長いけど、よく漕いだものだ。

町の入り口にはMile 0の文字が。
達成感が半端なかった。モニュメントの前で記念撮影。
ここが本当の”Mile 0″ポイント。

 ドーソンクリークでもトーヴァが事前にWarm Showersでコンタクトを取っていた人の家に泊まれることになっていた。7時に家に来るように言われていたので、とりあえずウェンディーズで時間を潰してからホストの家に。Warm Showersでは、『何人まで泊まれるか』とか『何日間泊まれるか』『食事を提供してくれるか』などそれぞれの個人ページに条件が記載されており、今回の家では、食事の提供は無しと記載されていた。ホストは30歳の男性で、仕事でこちらに去年越してきたらしい。自身もいつか旅をしたいらしく、いざホストに会って色々旅の話をしていると我々の話が面白かったのか、とても気に入ってくれてお酒やお菓子を提供してくれた。更には途中でわざわざ夕飯を買いにいってくれた。ウェンディーズで夕飯は済ませていたが、サイクリストの胃袋は底なし。遠慮なく全ていただいた。

アウトドア大好きなMatthew。色々ご馳走になりました。
↑私、いったい何人?w

7/19 Dawson Creek〜Grande Prairie(走行距離:152.9km)

 5時に起床し、今日は早めの出発。元々はドーソンクリークからジャスパー(Jasper)方面に向かうはずだったのだが、数日前にとても仲の良い友人がエドモントン(Edmonton)に来ていることがわかった。しかも、彼女はプロのビーチバレーボール選手で、東京オリンピックへの出場を目指しており、ここカナダにも試合の関係で来ていた。トーナメント戦なので、負けたら次の大会に向け、すぐにカナダを去ることになるが、東京オリンピックまでに日本に帰れる可能性が低い私としては、今回の試合をどうしても見ておきたかった。(久々に知り合いにも会いたかったし。)

泊めさせてもらったアパート。ベランダに自転車を止めさせてもらってた。

 ただしドーソンクリークからエドモントンまでの距離は約600km。自転車だと1週間弱はかかってしまい、大会も終わってしまう。それならば公共交通機関を使おうと思い、調べてみると、ここから130kmほど行った町『グランド プレーリー』からエドモントンまでバスがあるではないか!『それならばっ』と、これまで5日間続けてサイクリングしていたが、続けてサイクリングを続けることにした。今日は本来ならば休息Dayであり、トーヴァはこの町もう一泊するとのこと。元々彼とはドーソンクリークか次の町あたりで行き先も変わるの予定だったので、ここでお別れ。約1,000km山の中で生活を共にした彼との別れはなんだか寂しかったが、出会いあれば別れあり。朝早かったにも関わらず起きてくれてハグを交わした。お互い「気をつけて旅しろよ」と別れの挨拶をし、私は雨の中サイクリングをスタートした。

 今日の走行距離は中々あるし、途中ブリティッシュコロンビア州からアルバータ州をまたぐと、時差の関係で、1時間遅くに到着することになる。バスのチケットオフィスが閉まる前に着くように頑張って漕ぐしかない!

アルバータ州突入!」
雨と泥の跳ね返りで自転車も自身もビショビショのドロドロw

 グランドプレーリーでもWarm Showersを使って泊まれる場所を昨日中に確保していた。ネットでは確認していたが、町に着くなりバスチケットオフィスに行って、バススケジュールや自転車を持ち込めるか再確認。今日の夜の試合で友人が負けてしまうと、すぐ帰国するとのことで、すれ違いで会えなくなる。そのため、十分に席に空きもあり、明日の朝にもチケットが買えることも確認した。そして、この段階ではチケットは買わずにWarm Showers宅に向かうことに。

 家に着くと、なんとも立派な家!!子供が4人いる6人家族。嵐が近づいて来ていたので、すぐにガレージに荷物を入れさせてもらった。

なんともおしゃれな家。写真の窓はシャッターで全部自動で開きます笑
お庭もきれなこと。
こんな家に住みたい。
小さいジムやビリヤードもあった。

 ホストのデイヴィス夫妻はとても優しく、子供達もとてもいい子たちだった。さらに大きくて可愛いテリア系の犬も!!どうやら建設業で会社を経営しているらしい。奥様は人に料理を振る舞うのが好きらしく、夕飯にはタイカレーをご馳走してもらった。彼らは長い距離のサイクリングはしないが、いろんな人に会ってみたいと言う理由で、Warm Showersに登録し、旅人を歓迎しているようだ。夕食後はみんなでテレビを見てリラックス。長距離ライドだったので疲れていたが、ゆっくりできたし、とってもとってもイケてて良い家族だった。そして友人のビーチバレーの試合も良い結果で終わったようで、明日エドモントンに行けることが決まった。

左から、次男のGraydon、奥様のKendra、旦那さんのNathan、
次女のScarlett、長女のKhyler、私、長男のCampbell。
(右に少し写ってるのがペットのJoey)

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