連続国立公園

アメリカ

Grand Teton国立公園へ

8/21 Yellow Stone National Park Grant Village Campground〜Grand Teton National Park Colter Bay village Campground (走行距離:65.1km)

 本日は、イエローストーンを発つ日だ。イエロストーンへの入り口は複数あるが、ワイオミン州の後はユタ州に入るため、南口から出る予定だ。しかもイエローストーン国立公園の南側にはもう一つの国立公園であるグランドティートン国立公園もある。同じキャンプサイトに泊まっていたケリーはまだ寝ているようだが、サクサクっと荷作りを済ませ、朝食を食べた。

国立公園内のキャンプグランドはしっかりした設備で色々と余裕ができる。
今朝はしっかりした朝食作成。

 イエローストーンに入る前に確認していたが、南口から出て、南に進む場合はずっと下り坂だとレンジャーのおっちゃんから聞いていた。そのため気持ちにも余裕があったのだが、意外と小さな坂道がちらほらある。

ロッキー山脈分水界。カナダからずっと続いている。
ここは標高2,435mのようだ。

『おっちゃん言ってることちゃうやん』と思っていると間も無くして長い下り坂が現れた。『待ってました!』とばかりに一気に下る。下り坂ほど気持ち良いものはない。下り切ると南口の看板が現れ、それを通過すると次の国立公園であるグランドティートンの看板が見えてきた。

まっすぐに続く下り坂。
イエローストーン国立公園の南口。
ここまで来ると標高は 2,099mまで下がった。

 グランドティートンに入ると今までしばらくなかった携帯の電波が復活。そして綺麗な湖であるジャクソン湖とその後ろに雪がまだ積もる山々が見えてきた。湖のほとりはビーチになっており、小さな子供たちが水遊びをしている。その姿を見ながらサンドウィッチ休憩。昨日走りすぎたからか、今日は妙に体が重い。座ったまましばらく居眠りしてしまった。

ジャムとピーナッツバターたっぷりのサンドウィッチ。
アメリカンスタイル笑

 湖沿を進むとしっかりした施設を構えたキャンプグランド、コルターベイキャンプグランドが出てきた。通常一日に100km程進むのだが、体が限界を感じていたので、今日は65kmしか走っていないがここにステイすることにした。何度も言うが、国立公園内のキャンプグランドは本当にしっかりしていて良い。昨日シャワーを浴びたばかりだったし汗もそこまでかいてなかったので、シャワーはスキップしたが、その分食べたいものを好きに食べ、山を眺め、ダラダラと午後を過ごした。

余った野菜を使って久々にシチュー作成。ニンニクも刻んで大量に投入。
明日元気になりますように。
湖横で日の入りを眺めた。
夜はビールにチップスに、デブ活。

 せっかくの国立公園なのに、夜はビール飲んでダウンロードした日本のアニメ映画を見た。「百日紅(さるすべり)」という作品で葛飾北斎を中心とした実在した人物を軸にした時代モノのアニメ映画だ。なかなか面白かった。こんな映画を選択する自分は、やはり日本が恋しいのだろうか。この日も爆睡だった。

高級リゾートエリア

8/22 Grand Teton National Park Colter Bay village Campground〜Jackson (走行距離:81.3km)

 朝起きるとしっかり食べて、しっかり寝たからか、大分体が楽になっている。ストアに行って朝食を購入。(今日は面倒だったため購入してしまった。)

モカとピスタチオマフィンとブリトーの朝食。

 ベンチからなかなか立ち上がれず、ついついゆっくりしてしまったが、今日は国立公園を抜けて久々に街に出る日だ。ホームステイ先をアプリを使って探していたが、今朝の段階では誰も見つかっていない。いつもの調子で『まあなんとかなるだとう』と思いながらようやく出発。

キャンプグランドを出てすぐのところにダム発見。

 グランドティートン国立公園はイエローストーン国立公園に比べると随分小さいし、自然の景色は見慣れているから、そこまで見所もないかな、と思っていたが、目の前にグランドティートン山が広がり徐々に近ずいていくと、その迫力はなかなかのものだった。

左側がグランドティートン山、右側がモラン山

 途中途中にあるキャンプグランドやお店で長めの休憩を挟みながらジャクソンに向かった。観光客はやはり多いが私の大きな自転車を見ていろんな人が話しかけてくれる。時には次々に「写真を一緒に撮らせてくれ」と言われることもあった。

 ジャクソンまでの道のりは、平坦であったし真新しい自転車道を進むことができたため、スムーズに進んだ。

綺麗な自転車道。
車道とも分離しており、スムーズで走りやすかった。
イエローストーン 南口とグランドティートンの境目にはなかったが、
逆サイドにはグランドティートンの入り口があった。
ここで料金を払うようだ。

 グランドティートン国立公園の敷地から出ても、今日の目的地であるジャクソンという街までは自転車道が続いており、楽に街までたどり着くことができた。リゾートエリアらしく、街も綺麗だし整っている。

街中にある公園にはムースやエルクの
ツノで作られたモニュメントがあった。

こうした街は久しぶりな気がしたので、昼食はレストランに行くことにした。アジアテイストのものが食べてたくてタイ料理屋に行き、パッタイをオーダー。

味は文句なしなのだが、リゾートエリアはやはり高い。

 そこからマクドナルドに移動して今日のホームステイ先を探しつつ、デスクワークスタート。だが間も無くしてブログは更新できたが、なかなかホームステイ先が見つからない。ホストになりうる人はこの街に沢山いるのだが、返答がなかったり、スケジュールが合わなかったり。。結局今日は野宿になりそうなため、暗くなる前に店を出て野宿場所探しを開始。森の中だと割と見つけやすいのだが、街で探すのは意外に大変なのだ。結局街中で人目がつかなく、平でひらけた場所が見つからず街外れに移動。

 すると小さな小屋を発見。関係者以外立ち入り禁止の看板があるが、死角になっており誰にも見つからなさそうだ。もうすぐ暗くなるし、誰も来ないことを祈って今日はここにステイすることにした。

どうやら下水処置施設らしい。下水の匂いと機械が動いている音がする。
丁度屋根と平な空間があり、野宿場所としては良い。
誰がが来た時にすぐに去れるようにテントは無しだ。

 夜中に胸のあたりがムズムズするので掻いていたら小さな何かが手に当たった。ハサミムシが胸の中に入り込んでいたのだ。掻いた時に潰してしまったので『ポイっ』と捨ててまたすぐに寝てしまった。

8/23 Jackson街内 (走行距離:10.2km)

 朝寒くて数回起きた。小便してまた寝袋へ。7時頃になってようやくしっかり起きた。幸い、夜中のうちは誰も人が来なかった。誰かが来る前にさっと寝袋をしまった。テントは張ってなかったからすぐに片付けが済んだ。

朝日が眩しい。

 何食わぬ顔で敷地から出て、街に向かうと、「ブチっ」と自転車から音がする。なんだろうと思ったらまさかのギアシフトチェンジするためのワイヤーが切れている。不幸中の幸いて、街中にいたから自転車屋は近くにある。開店の時間は10時だからとりあえず、それまで待とうと、定番のマクドナルドに入った。

ワイヤーが切れて弛んでいる。
いつもの安い朝食。意外にこれが好き。

 10時頃までブログ更新作業を進めてから自転車屋に向かった。別のお客さん対応を待つ時間はあったが、自転車は割とすぐにその場で直してもらえた。山の中でギアシフト使えなくならずして本当に良かった。また、待っている間に今晩のホームステイ先も見つけることが出来た。

 それからお昼にスーパーで$5チキンパイを購入。また、その足で図書館に向かったが、なんと今日に限って休館日。

チキンと野菜が入っていて美味しかった。
今日に限ってスタッフのトレーニングのため、休館日となっていた。

 仕方なくスタバに行ってブログ更新作業を続けた。4時近くまで作業をすると、昨日事前にスケジュールを確認していた映画を観に映画館へ。旅を始めてから映画館なんて言ってなかったから本当に楽しみ。たまにこうした息抜きもしないとね。

ポップコーンにダイエットコークをオーダーして1人映画鑑賞。

 映画終了後、ホームステイ先のホストがナショナルパークから帰宅した旨、連絡があったので、彼の家に向かった。途中、サイクリストとすれ違ったが、すれ違った後にすぐに私の方に追いかけてきた。どうやら彼が今日のホストで、わざわざ道がわかりにくいと思って迎えにきてくれたらしい。彼の名前はブラント。32歳で季節労働を各地で繰り返しながら生活しているようだ。身長193センチ、体重98キロの巨体で筋肉隆々だ。

 家に着くなり、「今日は友達の誕生日会があるから、道を挟んだバーでお祝いするんだ。一緒にいこ!」と誘われた。店に行くと既に10人は集まっており、みんなで一緒にビールを飲んだ。ポップコーンで腹は減ってなかったため、ビールを飲んだだけだったが、綺麗な景色の見えるテラスで飲むビールは最高に美味かった。

テラスからの夕日
ブレブレだがこんな感じ。左のこちらを向いてるのがブラントだ。

誕生ケーキももらって少し酔っ払ったところで解散。家に帰ってシャワーを浴び、4日ぶりに「家」で寝た。

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