面接
9/30 Salt Lake City (走行距離:0km)
体が鈍るのはチャリダーとしてあまりよろしくないため、まずは午前中はジムに行くことに。その後はいつものごとくパソコンカタカタ調べ物。
夕方になるとホストマザーが帰ってきて、急遽「例のラーメンレストランに行ってみよう」と言ってきた。そこで働くなら、直接オーナーに話した方が早いし、ラーメン屋のサイドメニューで、どうしても食べたいものがあるというのだ。娘のキアナも一緒にレストランに向かった。
ご飯を食べていると、オーナーの中国人女性であるマギーが現れた。ホストファミリーは彼女が店を立ち上げる前から彼女のことを知っている。ホストマザーが事情を話してくれると、雇用申し込み用紙を渡された。どうやら人手不足らしく、今現在沢山の人を面接しているらしい。現に今日だけで6人も面接をしたようだ。「この用紙に必要事項を記入して明日の4時半に面接に来て。それで面接に合格したら雇ってあげる。雇うかはフェアに審査するからね」と言われた。
家に戻って記入用紙に職業履歴やら個人情報やら色々と必要事項を記入し、明日への準備を進めた。
10/1 Salt Lake City (走行距離:0km)
翌朝、又してもジムに行き、洗濯や洗い物などした後、面接を受けに店舗へ向かった。昨日食べに行った店舗とは違う店舗で面接予定であったため、地図を見ながら自転車で向かう。店に着くなり、すぐにマギーとの面接が始まった。
「なんでレストランのサーバーとして働きたいの?」と一言。
内心『知り合いのツテがたまたまあったのと、お金が結構良さそうだから・・・』と思いつつ、
「今まではデスクワークでの仕事がメインだったため、もっと人と触れ合える仕事がしたいと思いました。学生の頃ケータリングサービスの仕事をしていて、飲食関係の仕事が楽しかったから今回応募しました。」
と適当に答えた。その後も色々と質問が来たが、約30分間なんとかやり過ごし、面接終盤に、
「わかった。採用するわ。いつから仕事に来られる?」と言われた。
後日審査結果が知らされると思っていたため、急な答えに驚いたが、「来週の月曜からお願いします!」と答え、店を出た。これで正式にソルトレイクシティに長期滞在することが決まった。
↓採用されたラーメン屋「陣屋」のホームページ。
もともとは日本人が日本国内に居酒屋を展開しており、カリフォルニアで『ラーメンバー』をオープンしたのが始まりらしい。現在は全米各地でフランチャイズにて展開している。
後々聞いた話なのだが、現在ソルトレイクシティには沢山の企業が各地から拠点を移しており、経済的にかなり潤っている。その関係もあり、レストラン等では人手不足になり、多くのお店が人を選ばず雇用しているらしい。しかし、そんな中でも私が採用されたラーメン屋は繁盛していることもあり、かなり雇用についても厳選しているらしい。そんな中で採用されたから非常にラッキーであった。
面接後は仕事帰りのミッキーと合流して、彼が遊びで所属しているソフトボールチームの試合に混ぜてもらうことにした。「チームは弱小だけど、勝ち負けじゃなくて遊びで大会に参加してるんだ。毎週水曜日に試合があって、ヒットを打った回数と、試合中に飲んだビールの数を、各々のプレーヤーのチームTシャツに記録して、盛り上がってんだ」と彼は言った。
試合は散々な結果だったが、出塁2回とビール3缶で計5つのチェックマークをTシャツにもらった。
フライフィッシング
10/2 Salt Lake City (走行距離:0km)
本日は自転車を本格的にカスタマイズするため、いつも行っていた自転車屋へ。事前調査も終えたため、カスタマイズする内容を自転車屋で全て伝えた。ハンドル、ブレーキ、シフト、タイヤ、フェンダー、キックスタンド、チェーン、フロントバッグ等、交換や、新たに装備するものが多い。本当はフェンダーは重たくなるし、つけたくなかったが、これからのユタは雪道になるし、中南米でも道が悪い場所は水溜りが多くなる。ましてや雨季に入ったら、大変なことになるだろう。タイヤも雪道やオフロード様に一回り太いサイズのものに交換することにした。自転車を店に預け、来週くらいに受け取ることになった。
なんだかんだ自転車屋にも長居してしまい気づいたら夕方近くになっていた。ミッキーの彼女のドリューから、「今日はビーチバレーボールの日だから一緒にくる?」と聞かれた。答えは「YES」。自転車屋でピックアップしてもらい、以前も行ったことのある試合会場に連れて行ってもらった。前回は観戦だけであったが、今回は遊びで少し試合にも混ぜてもらった。
試合後は、ミッキーの車で、フライフィッシングのクラスへ。
ビーチバレーの試合の関係で少し遅れてしまい、満席のクラスの中に後から入るのは気まずかったが、マイクは優しく迎えてくれた。一通りクラスで学んだ後は、外のグランドに移動して、キャスティングの練習をした。キャスティングとは、竿を振ってターゲットに向かってフライ(疑似餌)を投げる動作のことだ。
その晩はミッキーやドリューと彼らの家に戻り、泊まることにした。
10/3 Salt Lake City (走行距離:0km)
まだ辺りは暗い時間、ミッキーとドリューは仕事で早朝家を出て行った。私はそのまま彼らの家に残り、ミッキーの弟のフィンを待つことに。本日はフィンとロッククライミングに行く予定なのだ。フィンは冬の間、ミッキーと同じくスキーヤーになるが、雪がない時期はクライマーなのだ。
ハーネスやヘルメットの準備もしてもらい、彼の車で近くのクライミングスポットまで行った。ユタは町からすぐのところにハイキングコースや、クライミングスポットが山ほどある。
クライミングは昔ユタにいた頃にしたきり、全くしていなかったためロープの縛り方やらハーネスの使い方やら一からもう一度教えてもらった。ボルタリングともまた違って自然の中でのクライミングは少し緊張感がある。手順やルールを守れば落ちることはないが、それでも集中しないといけない。
不安はあったが、少しやるとなんとなく思い出す事ができた。交代交代で各スポットをクライミングし、次々に制覇して行った。
朝から昼過ぎまでクライミングをし、クライミング後は、フィンの行きつけのジャンキーなレストランでシェイクとバーガーを食べた。また、食後はダウンタウンのモールで降ろしてもらい、仕事に必要なジーンズを探すことに。冬をここで越すにはどちらにても服が必要であったため好みのぴったりサイズのデニムを探した。意外にそれに時間を要し、家に帰る頃にはすっかり遅くなってしまうのであった。
10/4 Salt Lake City (走行距離:0km)
本日は金曜日であったが、ミッキーもドリューも休みを取っていた。本来は、今週は大勢でフィッシングキャンプに行く予定であったのだが、予定していた場所の気候がとても寒くなっており、雨雪も降るとのことだったため、急遽日帰りで別の場所にフライフィッシングに行くことになった。
ミッキー、ドリュー、フィン、私の4人で車2台で川に向かう。一台は川の下流に駐車し、ボートを積んだもう一方の車で上流に向かった。
ミッキーが舵を操り、ドリューが先頭で見事にフライを投げ入れる。私とフィンは船の後方に座り、足を川に浸けながら進む。するとすぐにドリューにヒット。フィンもキャスティングを始めるとすぐにヒット。私は彼らが釣りをする姿をしばらく眺めていた。
途中、良さそうなスポットで停まって川に浸かりながらフィッシング。色々なテクニックが必要なフライフィッシングは難しいが、なんとなくやっているとコツがわかってきた。しばらくキャスティングをしていると私の竿にもヒット。フライフィッシングでは初の魚確保だ。
スポットで停まっては釣りをして、またボートで川下りし、下りながらもキャスティングし、あっという間に数時間が経過した。駐車したポイントに着く頃にはすっかり日も傾いていたが、初のフライフィッシングに大満足な一日だった。
10/5 Salt Lake City (走行距離:0km)
昨晩はミッキーの実家にみんなで泊まり、今日はまた別の場所でフライフィッシングを日帰りですることになっていた。昨日は近場であったが、今日はミッキー達も行ったことのない湖に遠出する予定だ。朝ごはんを食べた後は南に向かって約3時間ドライブ。
目的地は天気も良く、ちょうど紅葉も始まっておりとても綺麗な景色であった。
しかし、肝心な魚があまりいなさそうだ。あまり期待は持てなさそうだが一応みんなで釣りをしてみる。しかし案の定何も釣れない。隣の別の湖に移動して、もう一度トライしてみた。するとドリューの竿に1匹だけヒット。うまく釣り上げたが、これ以上やってもあまり釣れなさそうであったため、この日はこの1匹のみで終了。釣りと言うより、ほとんどがドライブになってしまったが、紅葉も見れたし、これはこれでまた良い一日になった。
家に送り届けてもらうと、ちょうどホストファミリーが外食に出かけるところであったため、一緒に行くことになった。焼肉の食べ放題店に行き、またしても沢山食し、一日を締めくくった。
10/6 Salt Lake City (走行距離:0km)
昨日・一昨日の遠出で少し疲れていたため、ゆっくりめの起床。朝ごはんを済ませると、ホストファーザーが「今日は天気も良いし、紅葉がパーフェクトだから山の方にドライブ行こう」と言った。ホストマザーと3人で出発し、途中ホストと仲良しの友達もピックアップしてドライブに向かった。山の麓まで来るとすでに綺麗に葉が色づいている。一通り眺めたところで、帰りにお茶して、仕事用の靴を購入し、夕方頃帰宅した。
明日からはアルバイトがスタートする。それまでにインターネットでフードサーバー・アルコールサーバーとしての認定証を取得しなければならない。アメリカは州によってルールも異なるが、大体レストランでサーバーをする場合は、州が認めるフードサーバーとしての許可証を取得する必要がある。また、アルコールを提供する場合は別途アルコールサーバーの許可証も必要だ。これらを取得するにはネットで講習を受け、テストに合格しなければならない。しかもフードサーバーの講習で1時間、アルコールサーバーの講習で3時間もあるため、中々大変だ。
帰宅後、早速講習スタート。夜中までかかってしまったが、なんとかテストにも合格し明日からの仕事への準備はバッチリとなった。それにしても、仕事着のデニム代やら靴代、サーバーとしての許可証取得代金50ドルやら、、たかがアルバイトなのに、意外に仕事前に金がかかるものだ。。
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