自転車離れの日々

アメリカ

旅道具メンテナンス

9/23 Salt Lake City (走行距離:0km)

  楽しい週末も終わり、今日からは平日。友人もステイ先の人も仕事で出かけているため、とりあえず、パソコン作業することにした。しかし、1人の時間になると今後のことをついつい考えてしまう。

 9月の頭にユタに着いてから、自転車とは離れ、随分色々なところを回った。もともと友人の結婚式でハワイに飛ぶ予定はあったし、ここにいる沢山の友達たちと遊ぶことも予定していたが、こうも長く自転車から離れて、ただ遊びほうけていると違和感を感じるようになった『こんなに遊んでいていいのだろうか』とか『本業の自転車旅に戻らなくていいのだろうか。』など考えてしまうのだ。

 人間、無い物ねだりで、森の中で1人で過ごすときは『暖かい場所で美味しいものを食べたい』とか『仲の良い友達と遊んだり、家族と自分の家で時間を過ごしたい』と感じていたのに、今は逆のことを考えているのである。

 色々考え始めると無限に考え込んでしまうため、気分転換がてら自転車で街中に出てパソコン作業を進めることにした。すると『Cafe Rio』の看板が見えてくるではないか。Cafe Rioとは(アメリカン)メキシカンレストランのチェーン店で、ユタ州にしかないお店だ。ソルトレイクシティにいればよく目にする看板だが、ユタに留学していた時以来全く食べていなかった。ユタでのやることリストのうちの一つに『Cafe Rioに行く』という項目が自分の中であったため、ついお店に入ってしまった。

カロリー十分の特大ブリトー

 久々の特大ブリトーに満足しつつ、調子の良いインターネット環境に長居してしまい、すっかり夜になってしまった。夜に家に戻ると今度はホームステイ先の家族と、仲良しでよく家に遊びに来る別の家族がみんなで何かを作っている。

いつもこの家にはゲストが居てにぎやかだ。

 遅めの『Cafe Rio』であったためお腹は満たされていたが、いつものごとく「食べなさい」と言われまたしても沢山ご馳走になる。今日もお腹いっぱいに食べられて感謝感謝であった。

9/24 Salt Lake City (走行距離:0km)

 朝起きるとみんな仕事や学校やらで出かけていく。私も何かしらせねばと思い、本日は近くのジムに行くことにした。たまたま市が運営しているレクリエーションセンターが家から近くのところにあり、ジムや図書館などの施設が揃っているのだ。ジムに行くと、新人らしきスタッフとベテランそうなおばちゃんスタッフが窓口にいた。

「ジム?今この子に仕事教えてるとこだから勝手にジム入ってていいわよ」

と言われ、普通は料金取られるところ、無料でサクッと入る。

さすがアメリカのジム。市営でもしっかりした器具が揃った立派なジムだ。
施設内にはボルタリングやプール、フットサル場や野球場まである。

 久しぶりのトレーニングであったが気持ちよく汗を流すことができた。その後は基本的にデスクワーク。やることはまだまだ沢山あるのだ。

9/25 Salt Lake City (走行距離:0km)

 本日は事前に調査していた自転車屋に行って自転車のパーツを探すことにしていた。自転車屋までは自転車で約1時間15分。9時半頃にそろそろ出発しようかなーと思っていた矢先、親友のミッキーの父親、マイクからメールが入った。

「明日予定していたラジオ出演の件なんだけど、ラジオホストの仕事の都合で、今日になった。今日の11時にスタジオに来れるか?」

 内心、『えぇ』と思ったが、スタジオまで電車と自転車を駆使すればなんとかギリギリ間に合いそうだ。本当はダウンタウンに近い自転車屋やアウトドアショップで買い物を済ませて今晩はダウンタウンに住んでいるミッキー宅に泊まり、明日ラジオスタジオに行くという完璧な計画だったのに、全てが崩れてしまった。しかし文句も言ってられないため、急いで支度を済ませてダッシュで家を去った。

 ソルトレイクシティ内はTRAXという路面電車かバスが公共交通機関として使われているが、ホームステイ先から電車の駅まで自転車で30分。東京の公共交通機関がいかに発達しているのかが良く分かる。

↓TRAXのHP

TRAX

 少し遅れてしまったがスタジオのある建物に駆け込み、マイクと合流した。また彼の長年の友達であり、売れっ子アナウンサーでもあるティムと握手を交わしてスタジオ入りした。初めての経験で緊張はしたが、みんなサポートしてくれたし、なんとか自転車旅について話すことができた。

ラジオスタジオ内の様子。

 ↓ラジオ出演時の内容

Podcast Player
Podcast Player

 

 無事にラジオトークを終わらせると、建物の外へ。そしてマイクが「今夜から俺がやっているフライフィッシングのクラスがあるんだが、無料で受講させてやるから出席しないか」と言ってきた。彼は長年フライフィッシングをやっており、高校の教師をする傍ら、フライフィッシングの先生もしているのだ。毎年4回に分けてコースを設けており、秋のコースが今晩から始まるのだ。

 無料でしかもフライフィッシングについて習えるのであれば、これは行くしかないと思い、すぐに「YES!」と答えた。この後、マイクは高校の授業があるため家に戻るらしく、家までは公共交通機関を使っても時間がかかるため、私も一緒に車に乗せてもらうことにした。

 授業の時間まで家で時間を過ごし、夜に家の目の前にある高校のとある教室に向かった。日中、マイクは高校生にこの教室で歴史を教えているが、夜はフライフィッシング教室へと変わるのだ。

マイクは根っからのアドベンチャー好きで教室の壁には
彼が行ってきたアドベンチャー等、数々の写真が飾られていた。
教室に人が集まる前に準備をするマイク。

 授業が始まる時間になると、50人ほど集まり教室は満杯になった。正直、趣味の延長でやっている程度の授業だと思っていたが、これだけの人が集まってきたためびっくりした。しかも別の日に同じ規模のクラスがもう一つあると聞いたため尚のこと驚いた。

 最初の授業はイントロダクションや、初歩の話をして、みんなの自己紹介タイムとなった。私の番になって、授業を受ける経緯を話すと、マイクが「どこから、そして何でお前がここに来たのか話してやれ」というので、自転車旅の話をすると、何人かが、「あのラジオの子か!」と口にした。そもそもこの授業をとっている人はマイクのラジオ番組がきっかけで参加している人もいるため、私の話もラジオで聞いていてもおかしくないのだが、それにしてもラジオの影響力ってすごいのだなと感じた。また、普段マイクとは仲良く話すが、授業をしているマイクの姿はまた少し違って見え、『やはり長年教師をしているだけあって、話すのが上手だな』と感じるのであった。

 10時近くに授業は終わり、ミッキーも実家の方に帰ってきていたので、彼の車で、彼が住んでいるダウンタウンのアパートに行き、今晩はそこに泊まることにした。

ミッキーのアパート。スキーの板が何枚もある。

9/26 Salt Lake City (走行距離:0km)

 早朝、ミッキーとミッキーの彼女は朝早くからの仕事で家を出て行った。私とペットのビズ(黒いウサギ)だけ取り残されたが、私も間も無くして家を去った。今日は昨日行こうと思っていたいくつかの自転車屋に行って必要な道具があるのか、そして値段等を調査する日だ。

5年ぶりにソルトレイクのダウンタウンを散策。
街の中心付近には立派なモルモン教の教会が。

 最初に行った店に行くと、私の欲しい自転車パーツがいくつかあった。とりあえず、値段等のみ控えて、次の店へ。すると、ミッキーから急遽メールが入った。

「まだ昼前だけど、今日の仕事終わってしまったから、自転車屋やら、アウトドアショップに連れて行けるよ」

 一つのショップに行くのも距離があって大変であるため、車を出してもらえるならとてもありがたい。昼過ぎに合流してお店めぐりを手伝ってもらった。いくつかの壊れたパーツの修復は直接ブランドに問い合わせないとダメなようであったが、今日の目的は一通り済ますことができた。

バイクショップの隣にあったミッキーのお気に入りのレストランで
特大のナチョスを食べるミッキー。

  夜にはミッキーの彼女のドリューも合流して、今ソルトレイクで流行っているラーメンバーに行くことにした。行ったお店のオーナーはホームステイ先の家族と知り合いで、別の店舗ではホームステイ先の妹、キアナもアルバイトをしていた。どのメニューが美味しいのかよくわからなかったが、とりあえずおすすめをオーダーすると、見た目はそれらしきラーメンが出てきた。味はちょっとアメリカナイズされている感じだったが、悪くはなかった。

豚骨ラーメン。ラーメンに芽キャベツは珍しいが、悪くはなかった。

9/27 Salt Lake City (走行距離:0km)

 昨日調査した自転車屋に見てみたい品を取り寄せてもらい、早速届いたとのことであったため、もう一度向かうことにした。ステイ先から自転車屋までドア・トゥー・ドアで1時間はかかるため手間ではあるが、仕方ない。

 昼過ぎに店に到着し、スタッフと話したりしているうちに3時過ぎくらいになった。その後は、金曜だし、ミッキーに夜飲みにでも行こうと言われていたため、彼の家に行って彼の仕事が終わるのを待っていた。しかし仕事が長引く旨連絡があり、待ってる間に彼女のドリューが先に帰ってきた。

「ミッキー遅いから、家でご飯でも作ってゆっくりしようか」と言われたので、夕食の買い出しに一緒に出かけることに。ドリューは料理が好きらしく、いつか日本食を一緒に作って欲しいと頼まれた。

遅めの時間に夕食の支度ができ、ミッキーも帰ってきたところでみんなで夕食を食べ、今晩もまた彼らの家に泊まらせてもらうことにした。

ミッキーはいつも食べ物に興奮している。
この日の夕食はチキンとアスパラのパスタ!
ワインと頂きました。

迷い

9/28 Salt Lake City (走行距離:0km)

 今日は土曜日だが、特例で仕事がある2人はまたしても早朝起床。私も一緒に起きて、ステイ先に自転車で戻ることにした。しかし1時間弱ほど自転車に乗っているとまさかのパンク。特大のネジがタイヤに突き刺さっていた。タイヤもすり減っていて替え時であったが、このネジは新しいタイヤであったとしても無理があったかも。修理をしようと思ったが、修復できないほどチューブに穴が空いているではないか。まだ辺りは暗かったため、仕方なく歩いて帰ることにした。結局パンクした場所から2時間ほどかけてステイ先に帰宅した。

特大のネジがぶっ刺さっていた。

 サイクリングと大分長い散歩に疲れて家でぐったりした。そして、1人になるとまたしても今後の事を考えるのである。ミッキーや彼女のドリュー、ミッキーの家族にはこの冬はユタに残ってスキーや楽しいことをしようと強く言われていた。また道具のメンテナンスをしているうちに、すぐに冬がやってきてキャンプするにはかなり堪える寒さになる。そう考えると、ここにしばらくステイするのは十分にアリな話である。加えて、アラスカやカナダで物価が予想以上に高かったことや、ハワイや色々なところに行ったこと、そして道具のカスタマイズ・メンテナンスでかなりお金を使っていたことなどから、ここで資金作りをするのもアリであった。その他にも準備等やるべきことはたくさんある。

 しかし同時に、『自転車旅をしに来たのに、こうもあっさりと中断してもいいのか?』とか『ステイしたらステイ先にも迷惑になるし、仕事もそもそも見つかるか』などの不安要素も沢山出てきた。ステイするべきか旅をすぐに再開すべきか非常に悩ましいところである。

 そんなことをじっくり考えていると、今晩予定している日本食パーティーの準備を手伝うようにホストファミリーに頼まれた。焼きそばをするため、鉄板を綺麗に掃除したり、部屋の掃除をしたり。。するとあっという間に夕方になり、鍋やら焼きそばやら、たくさんの料理がテーブルに並んだ。

びっくりするほどの量の食事。
この家は食べ物がとにかくすごい。。。
アジアンアメリカンの友達たちが集まった。

 夜はダンスゲームで盛り上がり、ウイスキーを大量に飲んだ私は、考え込んでいたことを一度忘れて気持ちよくベッドに沈むのであった。

9/29 Salt Lake City (走行距離:0km)

 朝から雨が降って、今日はとても寒い。昨晩大量に飲んでいたがさっぱりと目覚め、リビングに行くと、ホストマザーが

「ファーマーズマーケット行く?」と一言。

 ほぼ毎週日曜日はファーマーズマーケットに行っているらしい。ホストマザーと娘のキアナ、彼女の友達とファーマーズマーケットに向かい、さらにパークシティという山岳リゾートエリアにショッピングに出かけた。

山はすっかり紅葉が始まり、
秋冬が近づいていた。
私は何も買わなかったが、アウトレットモールへ。

 前々から相談はしていたが、家に戻ってから改めてホストマザーに今後のことについて相談してみた。するとステイすることについては問題ない旨伝えてくれた。また、仕事も以前私が行ったラーメン屋のオーナーを知っているから、働けるかどうか聞くだけ聞くことはできると教えてくれた。ここ数週間色々なことを考えてきたけど、うまくいきそうであればソルトレイクにステイしても良いと考えるようになってきた。

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