初めてのハワイ 後編

アメリカ

サーフィン Every Day

9/11 Island of Hawaii 〜 Oahu (走行距離:0km)

 ハワイ島のマウナケアは星空で有名な場所で、みんなで行きたいという話をしていた。しかし、ハワイはちょうど満月の時期であり、今は月明かりで星が良く見えないと聞いていた。そこで我々は、月が沈み、日が出る前の暗くなる一瞬の時間帯を狙って明方3時頃に宿を出発した。マウナケア山の頂上までは道路工事のため行けなかったが、頂上へ上がる入り口まで登りそこで星を見ることにした。

 車を降りると、「ここはハワイか?」と思うくらい寒い。日中の海辺は30度を優に超える気温だが、ここは標高が高いこともあり、気温は7度だった。毛布をかぶって地面にみんなで寝転がる。月が沈み、徐々に暗くなるにつれて、見える星の数も増していく。真っ暗になる頃には、天の川が一面に広がり、満点の星空を見ることが出来た。足の指先と鼻先がどんどん冷えていく一方、流れ星が流れる度にみんなで「おぉぉぉぉぉ」「わぁぁぁぁぁ」「ありがとぉぉぉぉぉ」と歓声を上げるのであった。(帰り際、騒ぎすぎて近くにステイしていた工事現場スタッフに注意されてしまった笑)

 朝明るくなる頃に宿に戻り、みんなで荷造りをする。メンバーの1人、ケンタは仕事のため帰国予定であったが残りのメンバーは、午前中にハワイ島からオアフ島に移動する予定だ。ケンタに別れを告げて、大きなボードケースを車に積み込み空港へ移動した。

人が余裕で入れるサイズの
ボードケースをずるずる引いて移動。

 ホノルル空港に着くなり、予約していたレンタカーに飛び乗り、昼食を食べに行った。そこから友人の繋がりで事前に連絡を取り合っていた、地元サーファーのロバートの家に直行。

久々にパンダエクスプレスで昼食。
相変わらずカロリー豊富。

 ロバートは55歳で、生まれも育ちもオアフ島の根っからの地元民だ。サーフポイントは場所によってはローカリズムが強く、部外者がそのポイントになかなか入れなかったりするのだが、この辺りの頭領的存在であるロバートと海に入れば安心して海に入れる。彼の家で一息ついたところで、早速みんなで一緒にサーフィンする事になった。

ロバートの家にはサーフィンの大会で
優勝したトロフィーが軽く100個以上飾られていた。

 初めて入るサーフポイントで波を読むのは難しいし、このポイントに慣れたサーファーが周りに沢山いるとなかなか上手く波乗りできない。しかし、間違いなく波は良かった。ロバート曰く、これでも波は小さい方だと言うから、コンディションが良い時が更に気になる。夕日を海の中で見て、オアフ島初日のサーフィンを終えた後は、一度宿へチェックインし、別行動でオアフ入りしていた友人の妹とディナーを食べに行った。

レストランのサービスで撮影してもらった。

 食後、買い物を済ませ、車で友人の妹のステイ先まで、彼女を送りに行った。彼女はハワイに2年間留学していた経験があり、今回は当時お世話になっていたホームステイ先に泊まっていたのだが、その家に着くなり1人の怪しい黒人男性が周辺をうろうろしているではないか。怪しいなと思いつつも、彼女のホストに挨拶して、我々だけ帰宅しようとすると、黒人男性も彼の車に乗り込み、我々の車の行く先をブロック。逃げるように車を回避させると、相手もそれに合わせてブロックしてくる。「やばくね?」と話していると、それを見ていたホストが家の門を開けて、一旦私たちをかくまってくれた。

「何してるんだ。ここは俺の敷地だ。出ていかないと警察呼ぶぞ!!」

とホストが黒人男性に強く怒鳴りつけると、その車は私たちを背に去っていった。優しいホストは私たちを家に迎え入れてくれて「もう大丈夫だと思うけど、もう少しゆっくりしていきなさい」と言ってくれた。結局、その後何もなく宿に戻れたが、いったいあれはなんだったんだろうか。怖い怖い。

9/12 Oahu (走行距離:0km)

 今日は先日同様、ローカルサーファーのロバートと朝からサーフィンする予定だ。昨日入ったサーフポイントで彼と落ち合い、一緒に海に入った。相変わらずいい波だ。昨日よりもこのポイントに大分慣れ、乗れる本数も増えてきた。朝の1ラウンド目を終わらせると、ロバートが所属していたサーフチームのサーフボード工場に向かうことに。ハワイ島で板を破壊していた友人のマサ君が新たな板を探していたのだ。

 ↓サーフブランド”Glenn Minami”のweb site

MinamiSurfboards - Minami Precision Surfboards

 工場に行くと、オーナーであり、シェイパー(板を削って作る職人)のグレン・ミナミさんが迎えてくれた。中古の板から色々と見せてもらうが、結局マサ君は新しい板をオーダーする事に。私はサーフボードの工場に入るのは今回初めてだったため、新鮮だった。

工場で板の素材からサイズまでオーダー。
赤いTシャツの方がグレンさん。

 工場見学の後はまた海に戻ってサーフィン。毎日海に入れて幸せや。

9/13 Oahu (走行距離:0km)

 ロバートは我々のために仮病を使ってまで仕事を休み、海を案内してくれていた。そこで、朝一にいつものポイントで入った後、オアフ島内のいくつかのサーフポイントを見せてもらうことにした。ホノルルは、正直ビルも車も多いし、何より日本人観光客が多く、私が思い描いていた『自然豊かな島』とはかけ離れていたが、少し町を離れると随分景色が変わる。青く広がる空と、綺麗な海。ようやくイメージ通りの風景を見ることができた。

これぞ私のイメージしていたハワイだ。

 結局、今日のベストな波は昨日と今朝入ったいつものポイントだと判断したため、元の場所に戻ってサーフィン再開したが、違う景色も沢山見れて良い一日となった。

9/14 Oahu (走行距離:0km)

 今日はサーフィンする事に変わりはないのだが、ロバートではなく、別のローカルサーファーに案内してもらう予定だ。紹介してもらったトッドは、今回結婚した友人の妹の知り合いであり、なんと鍵がないと入れないシークレットエリアに連れて行ってもらえることになっていた。ワクワクしながら朝5時頃に集合し、その場所へ連れて行ってもらう。案内してもらった場所は、どうやら高級住宅街で、住人たちのプライベートビーチとなっているようだ。トッドはこの辺りに住んでいる友人と繋がりがあるため、このポイントに入れるらしい。

プライベートビーチ。
それぞれの家からデッキが海に向かって伸びている。
左から今回結婚したカイ、トッド、
レイナ(カイの妹)ユーヘイ、私、カイの親父さん。
そしてカメラマンのマサ君を含め、7人でサーフィンした。

  デッキから海に入って沖までパドルアウトするが、パドルする手がリーフに当たるくらい浅い。怪我しないか非常に心配になったが、波のある場所まで行くとそこはある程度水深も深くなっていた。わざわざボートで回ってこのポイントに入っている人もいたが、流石にシークレットポイントだけあって人数はとても少ない。サーフィンは1つの波に1人しか乗れないため、人数が少なければそれだけ波に乗れるチャンスは多くなる。しかも今日のこのポイントの波はとても良いコンディションだ。序盤からみんなポンポン波に乗っていると、そのうち他のサーファー達が帰り始め、ついには貸切状態となった。イルカやウミガメも近くで見れたし、今回のトリップで一番良い波乗りができ、大大大満足だった。

 十分に堪能したところで、陸に上がり有名なシーフードレストランに連れて行ってもらった。食事中、トッドとロバートがサーフィンの試合で争ったこともある友人だったことが判明し、海でも陸でも大盛り上がりであった。

Ono Seafoodという地元でも有名なレストラン。
マグロとタコの漬け丼を注文した。

 夜は、カイの家族やその友人と合流して、みんなでディナーに行った。最高の波に乗って、美味しいご飯を食べられて、なんてありがたいことだろうか。カイの親父さんには日本でもサーフィンに連れて行ってもらったりしており、とてもお世話になっていたが、ここでもご馳走になってしまった。本当にありがとうございます。

ディナー後に撮影。ごちそうさまでした。
こんな贅沢ばかりしていて、大丈夫だろうか。。
今後が心配になる。

9/15 Oahu (走行距離:0km)

 私以外のメンバーはハワイに来て10日になる。私のようなプー太郎とは違い、日本でしっかり働く仲間達は本日、日本に帰らねばならない。午後のフライト前に朝一で海に入り、何日もサーフィンに付き合ってくれたロバートに別れの挨拶をした。「いつでもハワイに来たら連絡しろよ。またサーフィンしよう」と笑顔で言ってくれた。純粋に波を愛する優しい方だった。

55歳にしてこの体。
サーフィンもめちゃくちゃ上手い。
本当にありがとう。

 サーフ仲間達は日本に帰国するが、私はもう数日ハワイに残る予定だ。ハワイに来たのは初めてであったが、実は沢山の友人がハワイに住んでおり、残りの数日は友人宅に泊まらせてもらうことになっていた。昼頃にその友人と落ち合い、家に荷物を移動させる。今日は時間にまだ余裕があるが、彼は仕事帰りで疲れていたため、まだハワイに残っていたカイのご家族の車で、ノースショアに連れて行ってもらうことになった。

 ハワイのサーフィンと言ったらやはりノースショア。今はシーズンではないため、波はほとんどないが、冬のシーズンは特大の波が起こる。しかし、その波の下は非常に浅くなっており、失敗すると岩に叩きつけられ、死ぬこともある危険なサーフポイントだ。世界の名だたるサーファーたちが入るポイントを一目観光して、最後はビーチからサンセットを見た。

ビーチから見るサンセット

 サンセット後は夜ご飯を食べてカイのご家族とは解散。しかしまだまだ夜が終わることはなく、私はステイ先の友達と彼との共通の友人3人で飲みに行くのであった。

ハワイ在住の友人。(左からリキとレイナ)
2人に会うのは数年ぶりだ。

9/16 Oahu (走行距離:0km)

 今朝は、まだハワイに残っているカイの親父さんと2人でサーフィンに行くことになっていた。カイの親父さんはハワイで何回もサーフィンをしたことがあるため、サーフィンできる場所も熟知している。早朝に迎えにきてもらい、これまでの場所とは違うサーフポイントでサーフィンした。

 サクッと波乗りをして、午前中のうちにステイ先に送り届けてもらい、午後は昨晩一緒に飲んだ2人とハイキングに行った。リキの車でレイナをピックアップし、カイルア方面へ。オアフの海沿いの丘にはピルボックスが沢山あり、そこを巡るトレイルがいくつもある。(ピルボックスとは、戦時中、島に押し寄せる軍艦を見張ったり攻撃するために作られた箱状の建物だ。)今回はラニカイ・ピルボックス・トレイルと呼ばれる場所をハイクした。

距離は短いが、傾斜が急だったため、みんな汗だく。
でもピルボックスからの眺めはとても綺麗だった。

 ハイク後は家に戻ってシャワーを浴び、ハワイの醸造所(兼レストラン)へ。更に別の友人も合流して、ビール・ディナーを楽しんだ。サーフィンしてハイキングしてビール飲んで、今日もまたまた充実した一日だった。

実は全員、私が学生時代に働いていたバイト先の人。
まさかハワイで合流するとは。。。

9/17 Oahu (走行距離:0km)

 ハワイ最終日。夕方の便でハワイ島に戻り、そこからアメリカ本土に戻る予定だったため、またしても朝一はサーフィン。カイの親父さんと、昨晩醸造所で合流したハワイ在住の友人、マイクの3人で海に入った。波の質としてはこの旅で一番悪かったが、11日間のうち10日間毎日サーフィンすることが出来た。

 波乗りを終えてステイ先のリキの家に戻ると、ちょうどリキも出かけるところだった。どうやら違うフライトだが、彼もたまたま今日ハワイ島に行く予定があるらしい。私のフライトスケジュールは、ハワイ島での乗り継ぎ時間が長いため、現地で合流して、最後に夜ご飯に行く約束をした。

 夕方にハワイ島に着き、空港でリキにピックアップしてもらう。ハワイで最後になる夕日を眺め、コナビール醸造所に行った。日本でも飲んだことのあるコナビールはここで作られているのだ。特大のピザと様々な種類のビールを楽しみ、ハワイ旅最後の時間を締めくくった。

コナビール醸造所の入り口。
ピザにビールに、The アメリカンフード笑

 帰りの便は安いチケットを取っており、ハワイ島→ロス→サンディエゴ→ソルトレイクシティと長丁場だが、沢山眠れそうだ。実に楽しい11日間だった。これも全て、綺麗な自然と、美味しい食事、そして何より新たに出会った人を含めた大切な仲間達がいたからこそだ。本当にありがとう!

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